今まで20人の方に書いていただいた「あなたのプランB」
前日お伝えした3月17日発売の拙著「入社1年目からどう働くか」とコラボした特別企画として「新入社員の方に送るメッセージ」という形で記事を書いていただきました。
記念すべき新入社員編の1回目はFラン卒サラリーマン(@f_shukatsu25)です。
今では就活生を応援するサロン「behind salon」を運営され、Twitterでのフォロワーも4.3万人以上を誇るFラン卒サラリーマン(@f_shukatsu25)の新入社員時代の学び、失敗談、そして新入社員へのアドバイスを書いてもらいました。
新入社員だけでなく、これから就活を始める学生や若手の社会人の方もとても勉強になります。
ぜひ読んでみてください!
※僕・私の新入社員時代もぜひ紹介したい!という方はDMにてご連絡お待ちしております!!笑
自己紹介
皆さん始めまして。Fラン卒サラリーマンと申します。新卒で新卒で大手通信会社で法人営業をしていました。
2020年の12月に大手通信会社を退職し、現在はSaaSのスタートアップ企業で働いています。
twitterでは就活生向けに発信しており、『behind salon』という就活生向けのオンラインサロンをやっています。
他にもサッカークラブのコーチ兼スポンサー獲得の営業(業務委託)、社会人向けのイベント運営など様々なことをやっています。
Fラン卒サラリーマンの1年目の体験談(成功体験)
2つ紹介したいと思います。
1. 災害での経験
災害でインフラ設備を整えた経験です。
私が一年目の際に勤務していた地域に巨大台風が来ました。
当時あまり報道はされていませんでしたが、被害はとても大きいものでした。建物はボロボロに、インフラ設備もまともに機能せず、食料も届かない最悪の状況でした。
私の会社は通信事業者で主にインターネットを繋げる回線を提供するのが業務であり、一刻も早く被災地のインターネット設備を元通りも戻すことがミッションでした。
普段当たり前に使っているインターネット。
当たり前のことを当たり前にするってものすごく大変なんです。
電柱一本一本を直していくのですが、ここまでインターネットを普及していくのは大変な作業なのかと。
総合職でここまで泥臭くきつい仕事をするとは思いませんでしたし、正直やめたいなあと思いました。
さらに被災地に住んでいる人は、『なぜインターネットが普及しないんだ、遅すぎる』
とかなり批判されました。中にはインターネットを復旧作業が遅すぎるということでオフィスに殴りこんでくる人も。
そんな状況下の中でも人々の当たり前を取り戻すために必死に復旧活動をしました。
結果的に1週間ほどで通信の設備は復旧していき、人々の当たり前は元に戻っていきました。
この取り組みは自分の社会人生活を大きく変えるものでした。
今まで【なんとなく】仕事をやっていた自分が主体的に、必死にもがいて仕事をしました。
なぜ必死にやれたのか?
当たり前のことですが
【人に与える価値が明確だったから】
それまで自分の成績が上がればいい。とりあえず商材を売ればいいと自分本位で仕事をしていました。
しかしこの経験を通して
【この仕事はお客様にどんな価値を与えているのか】
を深く考えるようになりました。
この考えを持って仕事をすることで【仕事が楽しくなった】
どんな仕事にも【価値】は必ずあるものだと思っています。
その【価値提供】をお客様に提案するときに考えるだけでも提案の質、仕事の楽しさに大きな変化が生まれます。
この経験を通して仕事の質、仕事の楽しさの観点において変化が生まれた大きな学びだったと思います。
2. 同期の存在
2つ目は成功体験というか良かった事ですね。同期の存在です。
他の会社はどうか分かりませんが、新卒で入った会社の同期はものすごく仲が良くいい存在でした。同期で飲みに行ったり、旅行行ったり、時には仕事の話をしたり。。。
同期はかけがえのない存在でした。
社会人になると辛いことがほんとに多いです。正直一年目でやめたいなと思うこともかなり多かったです。
それでも同期がいたおかげで乗り越えられた部分があったと思います。
【人との繋がり】は貴重です。新入社員の方は会社の同期の存在は貴重ですので大切にしてほしいなあと思います。
Fラン卒サラリーマンさんの1年目の体験談(失敗談)
一年目の失敗はありすぎるので複数紹介したいと思います(笑)
①寝坊
入って一か月くらいだったと思います。研修で寝坊かましました(笑)
大学時代からほんとに私生活が壊滅的だったんですよね。授業はさぼり出席は友達に頼み、夜はサークルの友達と遊んで、、、、それが社会人生活にも響いていました。
学生気分が抜けてなかったんだなと当時を振り返って思います。遅れて研修所に向かったらそりゃ研修担当はカンカンですよね。今考えるだけでもぞっとします(笑)
②大事な会議に資料を忘れたこと
長年付き合いのあるお客様で、その日は一年で最も重要な会議でした。私は当時新人で何もできなかったので、議事録と全員分の資料の持ち運びを頼まれていました。
当日の朝バタバタしており事前確認をしていませんでした。
会議室について資料を取り出そうとすると『資料がない』
焦って探してもない。アナログな会社にいた私の会社は資料がないと会議を始めることができません。
結局会議は私のせいで始めることができず、お客様はもちろん帰ったから上司に死ぬほど怒られました笑
③見積もりの計算ミスをしたこと
人生で初めての大型受注したお客様のエピソードです。
受注後に見積もりを作る際にミスが起きました。案件にもかなり時間をかけていて事務処理めんどくさいなあと思っていました。
複合型の案件だったので見積書の作成がかなり複雑で、【適当でいっか】(今考えるとやばい)と適当な見積書を出しました。
結果的に受注後に見積書のミスが発覚。
お客様に提示した見積もり金額よりも実際の金額は高くお客様は大激怒。会社の看板を傷つける事になりました。
これらトータルして言える失敗の要因は【確認を怠ったこと】、【社会人としての自覚】がなかったなあと感じます。
大学生はお金を払って授業を受けますが、社会人は【会社からお金を貰って】働く。
ここの自覚が出来てなかったなあと。
もっというと大手であればあるほど感じると思いますが、会社で働くということは【会社の看板を背負って働くこと】
これを強く感じてからどんな小さなことでも【責任】を持って働くようになりました。
すごくすごく小さなことですが、この経験は自分の社会人生活において大きな経験だったと思います。
社会人1年目の方へアドバイス
私みたいな無能サラリーマンがアドバイスなんてしていいものかと思いますが、、、
3点ほどアドバイスさせていただきます。
1.『仕事を楽しもう』
皆さん仕事ってどんなイメージですか?【辛そう】【死んだ目をしてる】などあると思いますが、はっきり言います。仕事は楽しいです!!!!!
たしかに社会人になると辛いことがかなり多いです。けどね、学生生活とは変わってやれる範囲、与えられる影響力が段違いです。
前の章でも書きましたがどんな仕事にも価値があります。あなたの仕事は人にどんな価値を与えられるのか。そう考えると自然と仕事は楽しめるかと。
これからの人生ほとんどが仕事。仕事を楽しもう!
2.『無理はしないで』
無理はしないでください。
私は新卒でたまたまいい会社に恵まれましたが、入ってアンマッチだと気付く場合も多いです。『最初の会社は3年続けろ』という謎の言葉がありますが、私は合わなかったら無理せず辞めていいと思います。
世の中には沢山の企業があります。
合わなかったら無理せずに辞めて違う会社に入るということも1つの選択肢だということを忘れないでほしい。
3.『大人になろう』
自分の失敗経験にも書かせていただきましたが、『社会人の自覚を持ちましょう』(自覚してなかった自分が言うのはおかしいですが笑)
みなさんは『お金を払って』大学に行く立場から『お金をもらって』会社で働くことになります。
『社会人』という自覚を持って仕事はもちろんプライベートの部分から自覚を持って行動をしてほしいです。
新入社員がプランBを持つとしたらどんな視点や行動を勧めるか
まず大前提として本業はちゃんとやってほしい。本業をおろそかにする人はプランBなんてできるはずないです。まずこれが前提の上で話します。
私のプランBは就活、サッカー、イベント運営(営業系)です。
これらに共通することは
【自分の過去のアセットを使っていること】
まず新卒でプランBをやるのであれば過去に自分が培ったものの分野でやるのが一番いいです。
理由としては、
- 軌道に乗るのが速い
- 新卒で新しいことやっている余裕がない
の2点です。
過去に一生懸命やったものであれば軌道に乗るのがとても早いです。また逆に自分のやったことのない分野は若手のうちはお勧めできません。
やり方はホントになんでもいいと思います。私は就活はTwitter。サッカーは過去の人脈。イベント運営は会社の上司からの紹介。
まず自分のできることから手を出してみてできることから行動してみましょう。
その他ご不明点などがございましたらお気軽にお問い合わせください。
まとめ
今回は、会社員のかたわら、就活生に人気の「behind salon」を運営したり、サッカークラブのコーチ兼スポンサー獲得の営業をしたりと幅広い活躍をされているFランさんにお声がけさせていただきました。
遅刻・資料忘れ・見積ミス等、少なくない新社会人が経験するであろう失敗談を赤裸々に語ってくださいましたが笑、この失敗を通して社会人になったら切り替えるべきマインドセットがきちんと言語化されています。
「大学生はお金を払って授業を受けますが、社会人は【会社からお金を貰って】働く」
当たり前に聞こえますが、この切り替えができずに様々な失敗を繰り返す人も多いので、新社会人の皆さんにはぜひ意識しておいていただきたい言葉だと思います。
※余談ですが、僕自身も見積書を作成した際に、数字の桁を一つ間違っており、送付した後に当時の先輩社員に指摘されて冷や汗をかきまくったのを覚えております。(当時は数字の桁にカンマをつける習慣が徹底されていなかったのがミスを誘発した原因でした…当たり前の話ですよね笑)
特に21年4月に入社される新社会人の方は、未曽有のコロナ禍の中で就活を乗り越え、これから社会人になる準備を進めておられると思います。
「学生生活=ラク・楽しい」、「社会人生活=我慢」といった考え方が未だに多いと思いますが、Fランさんにように自分の仕事が誰の役に立っているのかを考え、意味を見出すことで仕事を楽しくできると思います。
【この仕事はお客様にどんな価値を与えているのか】
4月から社会人になる方に少しでも参考になれば幸いです。
Fランさん、この度は記事を寄稿いただき改めてお礼申し上げます。
この記事を書いた人
Fラン卒サラリーマン
大手通信企業の法人営業を経てSaaSベンチャー勤務。就活生を応援する『behind salon』の運営者
Twitter:@f_shukatsu25
コメントを残す