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総合商社を辞めてベンチャーに転職した時の7つのポイント

総合商社からベンチャーに転職したときの7つのポイント

こんにちは、イシコです。

以前、前職(総合商社)から現職(ベンチャー商社)へ転職したときに僕自身が大事にしていたポイントをまとめてTwitterで発信しました。

この記事では、その内容についてもう少し深堀してみたいと思います。

一つずつ見ていく前に、この記事を書こうと思ったキッカケは転職の思考法という本を読んだことでした。

 

この本の中に「いつでも転職できるような人間が、それでも転職しない会社。それが最強だ」というフレーズがあり、グサッと刺さりました。

いつでも転職できる人材になるのは自分次第。

それでも転職したくなくなるような素晴らしい会社を選ぶのも自分次第。

自分なりに転職先を探す際に、「それでも転職しない会社」ってどういう軸で判断したんだっけ?と疑問に思った次第です。

それでは一つずつ見ていきたいと思います。

総合商社からベンチャーに転職する際に大切にしていた7つのポイント

僕自身、総合商社からベンチャーに転職する決断をしました。

頻繁になぜ?と聞かれますが、多くの点を考慮した結果です。ちなみに転職後の “時給” は2倍になりました。

ただ、ベンチャー企業に転職する際にはいくつか気をつけるべきポイントがあります。

ベンチャー企業には、合う・合わないが明確に分かれるのも事実です。

僕がベンチャー転職をする際に大切にしていた点を7つ紹介しますので、よろしければ参考にしてみてください。

1. この社長の下で働きたいか

ベンチャーに転職する場合は「この社長の下で働きたいか」が一番大事です。

社長=創業者ならなおさら重要になります。

ベンチャー企業は、大企業と違って社長はまず変わりません。

また、立ち上げ間もない小規模なベンチャーであれば、「社長=会社のルール」となりがちなので、業務内容や成長業界かどうか以前に、「この社長の元で働きたいか」と突き詰めて考えることが非常に大事です。

SNSを通じて、採用活動を積極的に自ら行っている創業社長も多いので、可能であれば一度は直接お話ししてみることをお勧めします。

ビズリーチの創業者の南社長は、創業から8年間で約2,000人との採用面接をしてきたと述べていますが、ベンチャー側にとっても採用活動は非常に重要なのです。

自分と社長がお互いにマッチするかどうかを、まずは人対人で見極めることが大切ですね。

2. 会社や業界が成長産業か

成長産業の良さは次のような点です。

成長産業の良さ
  • マジメにさえやれば新規開拓可
  • 新規開拓による成功体験蓄積可
  • 成功体験を通じて個人の自信へ
  • 市場を創る当事者意識を感じる
  • 勝ち負け見抜く審美眼を養える
  • 誰と話しても皆ポジティブ思考

成長産業に身を置くべき最大の理由は、「成功体験を積みやすい」に尽きます。

成功体験の積み重ねは、必ず自分の大きな資産になり、次のキャリアへのステップアップにも間違いなくプラスになります。

これが斜陽産業や成熟産業の場合、「シェアの取り合い」「シェアの防衛」に注力せざるを得ないので、突出した能力のある人は、もちろん結果を残せると思いますが、一般的には成長産業よりも難しい傾向にあると言えると思います。

ベンチャー企業が攻める領域は、基本的には新規開拓の部分です。

自分自身が当事者意識を持ちながら、その市場を開拓していく中で、もちろん難しいこともたくさんあります。

しかし、そのハードな環境で成果が出せたらどこへ行っても通用する人材(もしくはそう思える自信)になるでしょう。

3. 現職より高待遇か(或いは良くなる可能性が高いか)

やりたいこと、実現させたいこと、理想の働き方等、新しい職場で実現させたいことがたくさんあると思います。

ただ、待遇自体は入ってから大きく改善するのは難しいので、最初からパンツを脱ぐ(待遇を諦める)必要はないと思います。

よほどそれ以外の魅力が高くない限り、高待遇を実現させた方が、新職場の期待値も上がるので楽しむ気持ちで乗り込みましょう。

僕自身は、「やりがい」と「年収」のどちらを取るか迷うくらいなら絶対に年収を取るべきだと考えています。

なぜなら、本当に「やりがい」を感じるのであれば、「年収」など気にすることなく飛び込んでいるはずだからです。

心の底から「やりがい」を感じるのであれば、年収や待遇は気にしなくて大丈夫です。

ただ、「やりがい」と「年収」を迷うくらいなら、待遇を意識して転職活動を進めるようにしてください。

4. 幹部や上司の待遇はどうか

幹部や上司は貴方の将来。

それ以上でもそれ以下でもない。

貴方はこうなりたいですか?

この問いに「イエス」と答えられれば万事オッケーです。

極端な例ですが、先輩の仕事を取れれば先輩になれます。

課長の仕事を取れれば課長になれます。

部長の仕事を取れれば・・・

その仕事を取った後に待っているキャリアアップに、あなたはワクワクしますでしょうか?

幹部や上司の待遇は、明確にあなたのキャリアアップの未来です。それ以上でもそれ以下でもありません。

将来像を幹部や上司の姿・待遇を見て考えてみてください。

 

5. 新卒と中途で昇進に偏りがないか

新卒と中途で昇進に偏りがないかは意識されていない方も多いかと思いますが、意外と大事です。

僕の前職は総合商社ですが、中途入社も増えてるとは言え、そこには歴然と「中途の壁」があり、昇進は限られていました。

経営陣の顔ぶれを見てもほとんど生え抜き新卒であることからも明らかです。

逆に中途社員ばかりが経営陣にいる企業もあります。

転職するならば、新卒・中途共に分け隔てなくチャンスをもらえているかどうか見極めるのも大事なポイントになってきます。

例えば、一例ですが先日のツイートを見てみましょう。

 

この彼。完全に転職勝ち組です。

では、専門商社から総合商社に内定をもらっていましたが、転職後出世レースに勝ち残れますか?

僕の個人的な予想としては「活躍はできる。が、昇進はある程度まで」というのが今の総合商社の実態に近いと思います。(もちろん今後変わるかもしれませんが)

転職先で上に上り詰めたい場合、新卒・中途によって偏りがあるかどうかは意外と大事な点ですが見落としがちなので要注意ですね。

6. 個人の裁量を任せてもらえるか

実は密かに一番突っ込んで確認したのがこれでした。

一人で商売開拓からトラブルシューティングまで先ずはやってみたかったのが、転職後の短期的な目標でしたので、入社前に社長と共にお互いの期待値を擦り合わせました。

(その中で、期待値が合わず、お断りした企業もあったのが事実です)

これを事前に確認するには、はっきりと直接的に質問するのが一番だと思います。(はぐらかされる場合もあるかもしれませんが…)

僕/私が入社したら、どのような権限と責任を持ち、どのような結果を求めていますか?

もちろん、その期待に応えるまでの努力は当然しますが、先に会社の期待値を具体化しておくと良いかと思います。

7. 働き方や家族の価値観が近いか

総合商社の働き方は、会食多い、出張多い、酒飲む(飲まされる)、脱ぐ(脱がされる)、突然海外駐在がやってくる等、世間のイメージに近いです。

(もちろん程度もケースバイケースですし、最近はだいぶ変わってきているようですが)

僕は会食多いのも、夜中まで飲むのも、酒を強要されるのも、服を脱ぐのも、どれ一つ生理的に受け付けなかったです。

転職を機に働き方は絶対に変えたいと強く思っていました。

もちろん理想の働き方を追い求めるのであれば、究極は自分で会社をやれよ、という結論になるので、自分の中で優先順位をつける必要はあります。

妥協する点も当然ありますが、自分の中で譲れない働き方と家族のあり方は明確だったので、その価値観を共有できるメンバーなのか、自分なりに判断しました。

働く時間が大半な人生です。自分の価値観に合う企業を見つけるようにしましょう。

転職活動をしてPlan Bを持とう

このブログのテーマは「新しいリーマン像と、人生をより充実させるためのプランB」です。

転職活動をすることで、「プランB」を保有することができるようになります。

これは、「転職をしろ」と説いているのではありません。むしろ、必ずしも転職する必要はないです。

あくまでも現職というプランAに対して「いつでも転職できる選択肢を持つこと」が大切であるとお伝えしたいのです。

冒頭にも申し上げた通り、「いつでも転職できるような人間が、それでも転職しない会社。それが最強」です。

転職サイトで求人を眺めることから初めても良いですし、ビズリーチなどのスカウト型転職サイトに登録して今より待遇の良いオファーを待ってみても良いでしょう。

より本格的に動いてみるのであれば、転職エージェントに登録してみるのもおすすめです。

ぜひ令和のサラリーマンとして、プランBを持つようにしましょう。

  • リクルートエージェント
  • ビズリーチ
  • JACリクルートメント

最後に

最後になりますが、僕自身が退職時に経験した一連の出来事をまとめたnoteがありますので、興味ある人はぜひ。(初の退職だったので、今見ると恥ずかしいですが、逆に当時しか書けない感情も生々しく描かれています笑)

ishico Note No.9 〜退職交渉を通して〜

ではでは。

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