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【あなたのプランB】15. もんぬ

もんぬ

今回で第15回となる「あなたのプランB」、今日はTwitterでリアルな失敗談を語り、瞬く間に2万人もの人にフォローされた、もんぬ (@mon_nu13) に書いていただきました。

数々の失敗談の裏側に隠されたもんぬさんの悩みはTwitterとはまた違う意外な一面が垣間見えます。

みなさん熟読必須の内容となっていますので、お楽しみください。

僕が提唱する「プランB」の大切さについてまだ記事を読んでいない人は、別の記事で説明していますのでこちらを参照ください。

プランBトップ プランBのすゝめ

プランBの形は人によって異なり、「転職」や「英語」などのスキル・資格でもあり得ます。

もんぬさんの今までの人生の歩みと、考え方がよくわかり、みなさんがこれからプランBについて考えるためにとても参考になるはずです。

1. もんぬのキャリア

もんぬ

業界トップの外資系メーカーで営業をする傍ら、TwitterVoicyで失敗垂れ流し系インフルエンサーとして活動しています。(※そんなジャンルはありません。今作りました。笑)

2. もんぬにとってのプランB

はじめにことわりを入れておくと、私は残念ながら、これまでの「あなたのプランB」に登場してきたビジネス界のスター達のような確固たる・輝かしいプランBがあるわけではありません。

新卒で入社した会社一筋、今のところ転職の予定もない、いち雇われ会社員です。

多くの人が属しているであろう、「そこらへんの会社員」というグループに入ると思います。

私のプランAは言わずもがな本業である外資系メーカーでの営業で、

そして、ちゃんとしたプランBは実はまだありません。

そんな私が書くこの記事の唯一の価値は、「いざとなったらプランBがある」と思うことで、思えるようになっただけで、結果的にプランAが好転し人生全体の幸福度が高くなった、という経験をお伝えできることです。

「プランAが私の全て」

少し暗い話になってしまいますが、私の新人時代の話をさせてください。

新入社員から社会人3年目までは、当然初めての社会経験なのでわからないことだらけで、仕事以外の記憶がぼやけているくらい、死ぬ気で働いていました。

「1日でも早く先輩に迷惑をかけないようになりたい。」

「1日でも早く上司に詰められない自立した営業になりたい。」

「院卒ゆえ同期は大抵2歳下なので、頭一つ抜けられて当然。」

「後輩から見てかっこいい先輩であらねば。」

と、とにかく焦りまくっていました。

でも、悲しいことに焦るとろくなことがないんですよね。

二大「焦ることの弊害」は、視野が狭くなることと冷静な判断ができなくなることだと思っています。

案の定数々の失敗を繰り返し、その度に「私ってなんて無能なんだ他の人はこんなミスなんてしないだろう」と落ち込んでいました。

その傍ら、優秀な同期が評価されているのを見て、更になんとも言えない気持ちになりました。

毎日、焦燥感と無能感と嫉妬にまみれながら、それでも「量は質に転化する!才能がない私は時間でその差を埋めるしかない!」と起きている時間はほとんどパソコンにかじりつくような生活を続けていたら、ついに体にガタがきました。

食事が喉を通らなくなり変に痩せていき、常に頭は痛いし、ベッドで寝てしまうと体が重くて起き上がれなくなるので、床で寝るようになりました。

文字通り自分で自分を追いつめていました。

今思えば、なぜこんなふうになってしまったか説明できます。

その会社が、プランAが、私の全てだったからです。

二つの転機

そんな私が変わった最初のきっかけは、同期の一部が転職活動を始めたらしいと風の噂で聞いたことでした。

「あ、なんだ。もしかしてライバルだと思っている人たちは自然といなくなるのかもしれない。」とどこか安心した後、「あれ?私は?」と我に返りました。

私が転職して違う会社に行く、という可能性も等しくあるはずだということに気づいたんです。

ただ実際には、日々の業務に追われる中で、転職活動に足を踏み入れるまでの行動力も心の余裕もありませんでした。

これでいいのかなと漫然と思いながらも、相変わらず圧倒的にプランAの奴隷でした。

そして、完全に転機になったのが、なんとなく趣味で始めたTwitterです。

アカウントを開設した当初は、「自分のことを好きだと思えない人が、自分のことを少しでも好きになれるようなツイートをしたい」と思っていました。

自分が中学3年生の時に完全に自信を失って以来、「死ねないから生きてる」くらいの低空飛行状態だったのですが、なんとか「まぁ人生楽しいこともあるわな」くらいにはなったので、そこに至るまでの考え方の工夫や具体的なアクションについて呟くために作ったアカウントでした。

自分を好きになるまでの経緯についてはnoteに詳しく書いています。もしご興味あればぜひ。

noteはこちら

でも当然ですが無名の私がそれっぽいことを言っても何の影響力もなく、どうしたもんかなと思っていたときにふと、よく女子会で盛り上がるネタって失敗暴露系だなーと思い出し、方向性を変えて失敗ツイートをし始めたところ2万人を超えるフォロワーさんに支えていただけるアカウントに成長しました。

「フォロワーの数なんて錯覚資産だ」と言う人もいらっしゃいますが(意図はとてもよくわかりますが)、それでも資産は資産です。ほとんどお断りしていますが、企業案件も来るようになりました。

プランAを捨ててTwitterでのお仕事に乗り換えようと思ったことは一度もないですが、その可能性の片鱗くらいは感じられました。

とはいえ実際にはTwitterからのお仕事で今のところ全く稼いでいないので、正味「ただただプランAに忙殺されながらも趣味でTwitterをやっている人」でしかないです。

でも、もしかしたら、頑張れば、新しい道が開けるかもしれない。

私にもそんな可能性があるのかもしれない。

そう思えたこと、それ自体が非常に重要でした。

「最悪、プランAを辞めても生きる場所があるかもしれない」と初めて思えたからです。

高校までの学校生活を思い出してほしいのですが、学校ってかなり限定された環境ですよね。転校もそう簡単にはできないし、行かないという選択をするのも勇気が要ります。なかなかできることではない。

そんなふうに「生きる場所」が1つしかないことはかなりのリスクがあると思っています。

事実、学校で虐められて自ら命を絶つ子供が毎年何人もいます。

私も危うくその一人になりかねませんでした。

それは、生きる場所が学校しかないのに、そこにいるのが苦痛だったからです。

学生にとっては、学校が全て。

そこがダメならもう死ぬしかない。

そんなことは絶対にないのですが、本人はどうしてもそう思ってしまうものだと思います。

生きる場所が他にもあるなんて、誰も教えてくれないので。

(ちなみに、大学受験のために塾に通い始めてから私のメンタルは多少安定しました。その感覚から、塾や習い事は学生にとって学校とは別の生きる場所になり得ると思っているので、私に子供がもしできたら通わせたいなとぼんやり考えていたりします。)

会社も似ていると思います。

Twitterをやり始めるまでは、私にとってプランAが全てで、そこで実績を出して評価されなければ自分の人生おしまいだ、くらいに思っていました。

私を変えた本

と言いながらもTwitterでフォロワーさんが増えてもすぐ何か行動するまでには至らなかった私ですが、一冊の本に出会い、ついに覚悟を決めました。

それが北野唯我さん著「これからの生き方。」です。

この本についてはいくらでも語れる気がしますが、あまり内容について詳しく書いてしまうとネタバレになってしまうので、何が私を動かしたのか、そのポイントだけ共有させてください。(個人的な解釈になっている可能性があることをご了承ください)

この本の中には、14の労働価値」というチェックリストがあります。

一般的に労働価値=「労働に対して求めること・重要だと思うこと」は14項目あり、個々人によってそのうちのいくつを重要と感じるのか、またその重要度の優先順位が異なるそうです。

そして、仕事における人との衝突はこの価値観の違いによって発生するそうです。

本書では様々な具体例が示されていて、実際に働いている中で「あるある~」な衝突の描写もありかなり読みやすく、ノリノリで自分のチェックリストを作ってみたら、2つの発見がありました。

  1. 自分はとても仕事に対して求めるものが多く、欲張りであること。
  2. プランAでは満たせていない、重要度の高いものが存在すること。

こんなにはっきりと言語化されてしまった「重要なのに満たせていないもの」をそのままにして、人生終えてしまっていいのだろうか。

そう強く思うようになり、プランAで満たせていないものを満たせる可能性がTwitter活用の先にありそうだ、と期待して、(詳細はまだ書けるほどのものではありませんが)今まさに小さく小さく動き始めたところです。

また、その日からプランAへの向き合い方が、仕事の進め方と精神面という2つの意味で大きく変化しました。

プランAへの向き合い方の変化

1. 仕事の進め方

本格始動するかもしれないプランBのために時間を削ることになっても、プランAで今までと同じ成果をあげなければいけないので、業務を期日までのリードタイムと重要度で分類し、「絶対にその日やらなければいけないこと」のみやり、そうでないものは容赦なく切り捨てるようになりました。

はじめのうちはそれでも思ったより時間が削れなかったので、1つの業務にかかる時間を記録し1日のスケジュールを組み直したり、1週間単位でTODO管理をするようになりました。

結果、時間を削っても同じ成果は出せています。

むしろ作業にとりかかる前に最低限何を押さえれば良いかを考える癖がついたので、周りからの評価は高くなったように思います。

例えば上司とのビジネスレビューの準備だったら、とりあえずいつも通りのデータをではなく、「上司に聞かれそうなことを起点にデータを引き始める」ようにしたら、レビュー時間も短縮されましたし、しつこく上司に詰められて落ち込むことも少なくなりました。

ワーキングママたちの効率の良さは同じ人間と思えないレベルだと思っていましたが、きっと彼女たちの強さは、限られた時間の中で最短距離で成果を出すにはどうするのが一番良いかを本気で考えているところにあるんだろうと思いました。

お尻を決めることの重要性と有効性を認識しました。

後輩からの質問に対応する時間もでき、「組織に貢献している人材」として認識されたこともプラスでした。

2. 精神面

私にとってはこちらの方が大事で、先述の通り自分で自分を追いつめていた私ですら、ほんの少し具体的なプランBがあるかもしれないと思った瞬間から、いい意味でプランAへの異常な忠誠心が薄れ、ちょっと俯瞰した立ち位置から自分を見られるようになりました。

例えば、

  • 上司からきつい言葉を投げられた時、「いざとなったら辞めてやる無駄に傷つくことはない
  • ミスをした時、「私だけに原因が?そもそも組織の構造や仕組みに膿がある可能性は?」
  • 上司やチームに言いにくいことがある時、「言って評価が下がるくらいならこっちから辞めてやろう」→言う
  • 同期が昇進した時、「あなたも頑張っているし、私もいろいろ頑張っている。おめでとう」

といった具合です。

単純に横柄な社員になっているようにも思えますが、自分のことを責めがちな性格の人は、このくらい横柄になった方が無駄に悩まずのびのびチャレンジしていけるのではないか、とすら思っています。

結果、「メンタルタフネスがあり、思ったことはたとえ相手が大人数でも上の立場の人でも物怖じせず言える人」という評価を受けたらしく、直接バトルしまくって絶対に私のことを面倒な部下だと思っていたであろう上司のゴリ推しが効いて、ありがたいことに昇進することができました。

プランAしか見えていなかった盲目な私とは全く違う私になり、私自身働きやすくなったばかりか、会社から見ても間違いなく今の私の方が有用な社員だと思います。

(ちょっと恋愛にも通じる部分があるかもしれないですね。盲目過ぎる恋に大抵まともな結末は待っていないので。)

もしかして、プランBを持つこと・プランBをちょっと具体的にプランしてみることって、最強のプランAへの近道なのかもしれない、と今は大真面目に思っています。

3. もんぬがこれから持っておきたいプランB

プランAはもちろん引き続き本業である外資系メーカーでの営業です。

昇進したおかげで、「14の労働価値」のうち本業で満たせている要素をより高いレベルで磨いていける環境も整いつつあるので、そちらはそちらで追求し続けます。

そしてプランBは、小さく始めた「ずっとやりたかったこと」をトライアンドエラーを繰り返して大きくしていくこと。

いつか皆さんに「こんなことをしています!」と堂々と発表できる日が来ますように。

また、これもプランBに含まれるかもしれませんが、TwitterではリアルなSNSマーケティングを見て学びながら相も変わらず失敗談を垂れ流していますし、その失敗談をだらだら語らせていただくVoicyや、外見のコンプレックスで悩む人のためにnoteを書いたり、本気で良いと思ったコスメだけをInstagramに投稿したりしているので、こういった「もんぬ」としての活動も細々と続けていきたいと思っています。

まだ小さなプランBや、新たなプランBへのきっかけになりそうなSNS活動を持っておくことで、「私の生きる場所はいくつもある」と思えた結果、プランAが研ぎ澄まされ、人生が最高に楽しくなると確信することができたからです。

5. まとめ

もんぬさんに最初にお声がけさせて頂いたときに、「輝かしいプランがある訳ではないし、模索感が…」とコメントがありました。

しかし僕としては、その“模索感”こそが多くの人が直面していることであり、その想いを多くの人に共有してもらいたいなと感じて今回オファーさせて頂きました。

僕自身、今回のもんぬさんの記事を通して「プランBの考えを発信する原点とは何だったか」を再認識しております。

  • プランAの圧倒的な奴隷にならない(手を抜けという意味ではない)
  • プランBがあると、他に生きる場所がある“かも”しれないという安心感と、客観性を持てる

この2つの状態を実現させることで、プランAとBを行き来して相乗効果が生まれるんだと改めて気付かされました。

もんぬさんは、始めて数ヶ月のツイッターでフォロワー2万人超と、僕からすればとんでもないスピードで駆け上がっていますが笑、その効果はプランAにも波及し人生全体の幸福度が高くなったとコメントもありました。

「ツイッターを始めて人生の幸福度が…そんな大げさな」と思う人もいるかもしれませんが、何か一つ「他に生きる道がある“かも”」と思えるだけで、今のキャリアを模索している人にとっては解決の糸口になるかもしれません。

切れ味鋭い発信と、赤裸々な失敗談と、時折出てくる下ネタと、そんなツイッターで抜群のバランス感を持つもんぬさんの今後に目が離せません!

この度はご寄稿頂き重ねてお礼申し上げます。

6. この記事を書いた人

もんぬ

もんぬ

Twitter:https://twitter.com/mon_nu13

Voicy:https://voicy.jp/channel/1345

note:https://note.com/mon_nu13

Instagram:https://www.instagram.com/mon_nu13/

7. あなたのプランB

この記事を読んでわかるように、成功している人の多くはプランBを常に考えて行動しています。

強力なプランBがあることでプランAはより輝きます。

副業(プランB)という副収入があるから本業(プランA)の選び方が変わる、転職の選択肢があるから本業でも挑戦できる、英語を勉強すれば仕事、生活の幅が広がる。

自分に最適なプランBを考えて、人生をより豊かにする生き方を見つけましょう。

「プランBのメリットとは何か?」「どうやってプランBを考えて良いかわからない」という人は、まず僕が説くプランBを読んでみてください。

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