プランBとは「代替案」という意味の言葉です。
キャリアにおいて良質なプランBを持つことはとても重要です。
プランBがあれば経済的・精神的な余裕が生まれ、プランAにも良い影響がでます。
プランBの重要性は別の記事で説明していますのでこちらを参照ください。
プランBのすゝめプランBの形は人によって異なり、「転職」や「英語」などのスキル・資格でもあり得ます。
中には自分が準備するべきプランBとは何か、どうやってプランBを考えれば良いかわからないという人もいるでしょう。
そこで様々な方に「あなたのプランB」は何かをお聞きし、皆さんの人生におけるプランBの考え方の参考にしてもらおうと思いました。
今回は「会社を使い倒せ!」をモットーに会社の使い倒し方・自己成長のためのマインド・副業・海外異動・英語学習等を学生や若手ビジネスマンに向けて発信し、2万2千人以上のフォロワーを誇るtomoさん(@popo_hamu_s)に書いていただきました。
皆さんがプランBを考える上でとても有益な情報ばかりなのでぜひ参考にしてください。
目次
1. tomoさんさんのキャリア
はじめまして、tomoと申します。
私は、新卒で金融業界の一部上場企業に入社し、個人の富裕層や事業法人に営業を行ました。
その後、マーケット部門に移動し、長いこと金利の世界にどっぷり浸かっています。コロナが落ち着いたら、NYに駐在する予定です。
金融業界っていうと超ブラックなイメージがあるかもしれませんが、それは過去の話です。昔は四季報や灰皿が宙を舞うような場面が沢山あったみたいですが、私は運よくその場面に出会ったことはありません。私が入社した会社は「ザ・ホワイト企業」であり、働きやすさに関して言えば、日本トップクラスの企業だと思います。
昨今、転職するのが当たり前の時代ですが、一つの会社に長く居座っている私は希少種だと思います。だからこそ、誰かのお役に立てるのではないかと思い、イシコさんからのお話を引き受けました。
2. tomoにとってのプランB
会社を使い倒せ。
私のプランBは「会社を自己成長のために使い倒す」です。
ではプランAは何なのか?
これまた「会社を自己成長のために使い倒す」です。
もはや私が「あなたのプランB」を書く資格はないかもしれません(笑)。詳しくご説明させていただきます。
プランBというのはリスクヘッジであり、プランAが上手くいかなかった時のために存在すると考えています。
プランAとプランBが同じなら、リスクヘッジができないじゃないか?!と思うかもしれませんが、「会社を自己成長のために使い倒す」の「自己成長のために」がポイントです。
現在勤務している会社が倒産した場合、そこに属していたサラリーマンは転職市場に放り出されます。(もちろん優秀な人達は倒産する前に脱出してるわけですが)。この時、市場価値が高ければ、欲しがる企業はたくさんありますから困ることはないわけです。
しかし、会社のためだけに働いて自分の市場価値が全く上がっていない人間を欲しがる企業はないので路頭に迷います。
会社を使い倒し、自分の市場価値を高めることが最大のリスクヘッジになると考えています。
ただ、「会社を自己成長のために使い倒す」がピンとこない人もいるかもしれません。会社の利用価値は大小様々あります。例えば、資格取得のコストを全部負担してくれる会社があります。使わない手はありませんね。
また、企業の看板をぶら下げることで普段絶対会えない経営者に会えたり、個人では到底扱うことができない規模のヒト・モノ・カネを使って大きなチャレンジができます。やらない理由はありませんよね。
要は、会社がレバレッジになるわけです。ドラクエでいうと攻撃力が倍になるバイキルトみたいな補助魔法です。補助魔法を使って効率よくモンスターを倒して自分の経験値を高める、そしてレベルアップする。「レベルアップする=市場価値が上がる」です。
副業がブームの今だからこそ会社を使い倒す
昨今、副業ブームでサラリーマンでも副業をする方が増えました。動画編集やプログラミングなども人気です。私も動画編集で稼いだ経験があるのですが、副業は本業のリスクヘッジにはならないと感じました。
そう言った副業は結局、「他の誰かでもできる仕事」なんですよね。
「自分にしかできない仕事」ではない。誰かに代替されるスキルというのはあまり価値がなく、価値がないスキルを身につけてもリスクヘッジにはなりません。
また、時間の切り売りになる副業なのであれば、その分を本業に費やして自分の市場価値を高めた方がよっぽど効果的だと感じました。
サラリーマンが小遣い稼ぎを目的に副業をするくらいなら、本業にリソース割いて給料をアップさせれば良い、あるいはさっさと稼げる業界に転職すれば良いと思います。もちろん、本業で得た知識やノウハウの延長線上に副業があるのであれば、その副業はレバレッジが効いた良い副業だと思います。
サラリーマンが「会社を自己成長のために使い倒す」を実行できるのであれば、それは立派な「プランB」になります。
誰がやっても同じような仕事しかできない人はすぐ代替されてしまいますが、会社を利用してその人じゃないとできない仕事ができる人材になることができれば、それは立派なリスクヘッジです。
この「会社を自己成長のために使い倒す」を考え始めたきっかけは、Twitterで田端信太郎さんに出会ったことです。詳細は次の「プランBを考える上で影響があったもの・人」の項目でお話します。
「自己成長のために会社を使い倒す」を前提に働き始めると物事の見え方が大きく変わります。よくサラリーマンは「社畜」と揶揄されることがありますが、サラリーマンというものは一つの働き方であり、それ以上でもそれ以下でもありません。問題になるのはその人の精神性です。
会社に飼われているような飼い犬根性が問題であり、こちらも会社を使い倒すという気概があればサラリーマンも素敵な働き方だと考えます。
また最近だと、在宅勤務も浸透しフリーランスのような働き方を会社員ができるようになってきました。引き続き、会社員は会社の看板を利用して大きな仕事をほぼリスクゼロで行うことができます。
そう考えるとサラリーマンは攻守最強の働き方ではないでしょうか?「会社を自己成長のために使い倒す」を意識し始めると世界の見え方が大きく変わります。
また、「会社を自己成長のために使い倒す」を意識し始めると「この仕事は私の市場価値を高めるのかな?」とか「会社を使い倒す分、こちらも会社にそれなりのバリューを提供しないといけないな!」などと思うようになります。
また、この「会社を自己成長のために使い倒す」というものが優れているところは、この文章を読んだまさに今から実行できる点です。お金も時間も必要ありません。
誰にでもいますぐに実行できる「プランB」です。
だからこそ、サラリーマンは会社を今すぐに自己成長のために使い倒すべきです。使う価値がないのであればさっさと転職すべき。
就活生も企業選びの一つの基準として「その企業が自己成長のためのインフラとしてどうか?」を採用してもいいかもしれません。
日本は終身雇用で長い間雇用が守られてきました。ただ、それももはや限界です。コロナで加速化したような気がします。既に倒産や解雇のニュースがたくさん報道されています。
定年間近の人達は逃げ切れると思いますが、今の現役世代は自分の市場価値を高めておかないとどうにもならないタイミングが必ずやってくると思います。
また、老後を迎えるにあたっても自分でしっかりお金を貯めて準備をしておかないと悠々自適な老後生活を送ることはできません。そのためにもしっかり自分の市場価値を高めて、それに見合うお金を稼ぐべきだと考えます。
さぁ、一緒に会社を使い倒しましょう!
3. プランBを考える上で影響があったもの・人
田端信太郎さんです。
遥か昔にTwitterのアカウントだけ登録して放置していたのですが、Twitterで色々情報収集を再開したタイミングで田端信太郎さんを知りました。
そして田端さんの「ブランド人になれ!」を読みました。これを読んだときは衝撃が走りました(笑)。自分には考え付かないような思考がたくさん詰まっていて感動したのと、今まで私は何をやっていたんだという焦りを覚えました。
この「ブランド人になれ!」が「会社を自己成長のために使い倒す」の根底にあるものです。既に個人の時代が到来しており、会社を自己成長のためのインフラとして使い倒すということが非常に大事です。
「個人の時代」というのは一匹狼で戦うわけではなく、昔と変わらず、チームや組織で戦います。ただ、圧倒的な個の力がないとチームに属すことができません。だから個人で戦闘力を高める必要があるんです。
4. tomoさんがこれから持っておきたいプランB
-
- 「NY駐在」を使い倒す。
- 本業の延長線上の副業を行う。
私はコロナが収束した後にNYに駐在する予定です。私はこの「NY駐在」を使い倒したいと考えています。私は純ドメで海外生活の経験もありません。アメリカに行ったことはありますが、ハワイとグアムとサイパンだけです(笑)。
今までは日本という小さなマーケットを意識し、自分の市場価値を高めてきましたが、今後は世界のマーケットを意識し、世界での自分の市場価値を高めていきたいと考えています。世界で通用できることができれば、リスクヘッジはほぼ完璧ですからね(笑)。
また、改めて「副業」に再チャレンジしたいと考えています。前回は本業と関係ない動画編集で結局時間の切り売りをしていただけなので、今回は本業の延長線上、海外生活などの要素も含めた副業にチャレンジしたいと思います。
5. まとめ
数か月前から「会社を使い倒せ。」という強烈なヘッダーを使用されている方がいるなと思ってフォローさせてもらっていたのが、tomoさんでした。
サラリーマンの場合、「会社から雇われて、会社から給料をもらう」というマインドが多いと思いますが、tomoさんのように「会社を使い倒し、自己成長まで実現する(そしてしっかりと給料を稼ぐ)」と言い切れる方はそんなに多くないと思います。
「会社を使い倒す。」
と、一見過激な発言にも見えますが、“自己成長の延長線に会社・組織の成長があるのであれば”、これほどありがたく心強いプランBはないですよね。
僕自身も、必ずしも「転職=正解」と考えている訳ではなく、「いつでも飛び出せるけど、それでも残りたい会社で働きたい」と考えており、tomoさんの考え方には非常に共感しております。
個人的には、tomoさんには令和版島耕作のようなキャリアを歩んでいかれるのではと勝手に推測しており、次のNY編が今から楽しみです笑。
最後になりましたが、この度はご寄稿いただきお礼申し上げます。
6. この記事を書いた人
tomo
Twitter: @popo_hamu_s
ニューヨークに駐在予定の上場企業金融サラリーマン。
「会社を使い倒せ!」をモットーにビジネス・英語学習などについて発信中。
7. あなたのプランB
この記事を読んでわかるように、成功している人の多くはプランBを常に考えて行動しています。
強力なプランBがあることでプランAはより輝きます。
副業(プランB)という副収入があるから本業(プランA)の選び方が変わる、転職の選択肢があるから本業でも挑戦できる、英語を勉強すれば仕事、生活の幅が広がる。
自分に最適なプランBを考えて、人生をより豊かにする生き方を見つけましょう。
「プランBのメリットとは何か?」「どうやってプランBを考えて良いかわからない」という人は、まず僕が説くプランBを読んでみてください。
プランBのすゝめ
コメントを残す